店長ブログ
現場からパワー
お世話になっております。
他社との差別化により競争優位を確保しようと
「ストーリーとしての競争戦略」の本を読んだり
オーディオで聞いたり、著者の楠木建さんのYouTube
を聞いたりしているうちに、楠木建さんがお手伝い
されているユニクロの柳井社長に興味が出て本「ユニクロ」
を読み、今度は柳井社長のおすすめ本をまとめて購入し読み
つつ、読んだことを実行して差別化商品作りに取り組んでいる
という至って面白みのない前置きだなと思いながらブログを
書いている桑原です。
私が自分の課題だなと感じていること、それは「製造現場で
行われている日々の仕事について理解ができていない」という
ことです。
日本では人手不足が深刻化しており、今までこなせていた仕事
が、人手が足りずできなくなりつつあり、これは日を追うごとに
深刻化しています。
そこで効率化が重要になるわけです。
効率化をするために現場から意見を吸い上げてそれを検証、
実行に移す。
まきばの商品は、他社との差別化のために大手の機械では
作ることのできない手作り工程の商品が多く人手を要する
ためこの効率化がとても難しい。
少量多品種生産が強みのため、機械化して大量製造しては
大手の得意分野に足を踏み入れることになり苦戦は必至。
手間のかかる手作りをいかにして効率よくするか、製造工程
の中で機械化できて且つ品質に影響を及ぼさない箇所を見つけ
ることが必要となります。
そこで現場の仲間に
「効率化できないかと思える工程があったら教えて」
と話すわけですが、まず意見は上がってきません。
なぜならば、日々行っているこの工程が機械化して効率化でき
るかなんて想像ができないのが普通だから。
むかし黒電話(若い人分からないだろうな)を使ってた時代に、
「ああ、スマホがあれば便利なのになぁ」
なんて思わないわけです。
なので効率化を提案するのは、やっぱり社長。
でもその社長が、営業や商品開発、人材募集などなどてんこ盛り
状態で且つ現場に入って一緒にお仕事となると物理的に一日16時間
(お昼休憩除く)くらい働かないと厳しいわけです。
現場の効率化が必要なのは分かる
でも現場に入ってどこを効率化すればいいか特定することが物理的に
難しい。
そこで冒頭の本の数々の言葉です。
どれもこれも「現場に行け!」のオンパレードです。
そこで意を決して今朝のわずかな時間だけですが現場に入って作業を
するようにしました。
30~1時間程度の短い時間だけどこれが結構効果がある。
ひとつの仕事をしていると、当然分からないことだらけなんですね。
「これってどうしたらいいの?」
仲間の答えを聞くとなるほどそういう仕組みでやってるんだねって
少しずつ分かってくる。
結果、徐々に現場がどういう仕事をどういう流れでやってるかが
分かってきた。
分からないと、現場の意見に対して改善案を言えないから「そうですか」
とか「なんとか頑張ろう」という対応になってしまう。
状況が分かれば、現場の意見に対して「こうやったらできるんじゃない?」
「それは大変だから他から人を回せないかな」と対応も具体的になる。
それよりなにより現場とのコミュニケーションがスムーズになるのが一番
大きな実感でしたね。
今考えているのが、真空ボイル調理した商品をボイル槽から
すくい上げる作業の効率化。
手作業ですくい上げる作業を機械化できれば力の弱い女性
でも難なく短時間でできちゃう。
現場に出入りしてるとこういう改善イメージに気づけてくる。
一発でうまくゆくことはないだろうけど量質転化でやっていこう。
改善はモチベーションにつながるので現場からパワー。